会社概要
社名 | 有限会社バンベン |
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代表 | 坂本 毅 |
住所 | 〒811-2103 福岡県糟屋郡宇美町四王寺坂3-13-24 【小城事務所】〒845-0004佐賀県小城市小城町松尾1060-1 |
電話番号 | 092-719-1950 |
FAX番号 | -- |
URL | http://banben.jp/ |

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会社構想《1・構想にいたる背景》
私(代表・坂本)が青年海外協力隊隊員時代(91~94年)3年間過ごした地、内蒙古オルドス。
日本の約4分の1に当たる面積(8,7平方キロメートル)に、
約150万人の人々が暮らしています。

青年海外協力隊隊員時代の写真
内蒙古というと大草原というイメージがありますが、
ここオルドスは東に黄土高原の痛々しい侵食谷が連なり、
南にモウス砂漠、北にクブチ砂漠、中央は草原が退化してゴビと化しています。
まさに生態系破壊の最前線。
実際、隊員時代に生徒から聞いた数々の砂漠化の話には
すさまじいものがありました。
砂丘に家を呑み込まれて、移転を余儀なくされた者もいました。
どうやったらこの砂漠化を食い止めることができるのか、
隊員時代からずっと考えてきました。
そしておぼろげながら徐々にイメージができてきました。
今後、オルドスを愛する一個人として事業をスタートさせます。

オルドスの砂漠
会社構想《2・目標》
◆援助や助成に頼らず、経済原則と地元の意識に根ざした対等なパートナーシップを築いた上での、オルドス砂漠緑化活動を行う。
◆日本とオルドスのヒト・モノ・カネなど何でも結びつける「オルドス総合商社」を目指す。
◆海外ボランティアを経験した人が活動終了後、
日本と任地との「懸け橋」になるための一つの「道しるべ」となること。
会社構想《3・実施方法》
実施に当たってはまず個人事業として開始します。事業名(屋号)は「バンベン」とします。
「バンベン」とは私の苗字「坂本」の中国での読み方です。

「バンベン」のロゴは「オルドスの砂漠と草原の合間を彷徨う2匹の羊」を表しています。
1・広報活動
砂漠化を防止し、オルドスに適した生態環境を取り戻すには多くの人の協力が必要です。まずはより多くの人にオルドスの現状を知り、興味を持っていただきたいと思います。
ホームページを使ってオルドスを紹介するほか、学校等における講演や執筆活動も行います。
植林・牧民体験・交流などを目的としたオルドスツアーなども実施したいと思います。
2・緑化商品の販売
「砂漠緑化」という付加価値をつけた商品の販売。オルドスおよびその周辺の特産品を買うことによって、
「砂漠緑化に貢献する」という付加価値を加え、
購入した方にプラスアルファーの満足感を持っていただくという販売方法です。
例えば、1個900円のモノに苗木5本分の付加価値をつけ、1000円で販売します。
買う人にとっては100円多く払わなければなりませんが、
砂漠に5本木を植えることになるので、緑化に貢献したという充実感が生まれます。
オルドスの特産品であるカシミア・絨毯・天然塩・工芸品などのほか、
アイデア商品などを取り揃えて販売し、実際にどれだけ緑化ができたのか紹介していきます。
3・オルドスにおけるコンサルタント業務
オルドスには豊富な地下資源、ウール・カシミアなどの繊維材料のほか、乳製品・薬草・果樹などがあります。
オルドスのように厳しい環境の中で生き抜いてきた植物・動物は無限の可能性を秘め、
人間もすばらしい知恵を持っています。
交通基盤も整備されてきたので、日本との関係においても潜在力のある地域だといえます。
今後、オルドスへの日本企業の進出や輸出入のサポートを行いたいと思います。
また、学校同士・自治体同士の交流も促進できたらと思っています。
4・緑化活動
商品販売による収益の一部を使って、オルドスの緑化事業に取り組みます。植林地はオルドスのチャガンノール鎮にある「ウランダワ砂漠」。
ウランダワとはモンゴル語で「赤い丘」という意味。
面積は約1万ha、赤みがかった砂丘が連なっています。
ここを植林地に選んだ理由は地元の人の緑化意識が高いこと、比較的交通の便がいいこと、
地下水の水位が高く、高い活着率が期待されること、
そして、私の元教え子が副鎮長を務めているので活動がスムーズに行えることなどが挙げられます。

チャガンノールの人々(左から2番目が元教え子)
会社構想《4・終わりに》
私は協力隊に参加したころから、ずっと中国に関わっていきたいと思っていました。中国は巨大で、どの地域のどの分野で関わればいいのか、途方にくれます。
しかし私は「縁」というものを大切にしたいと思っています。
青年海外協力隊隊員としてたまたま派遣された「オルドス」という地域、派遣が終了して10年。
僕の元教え子たちはその間、確実に成長して、教師・弁護士・医者・役人など
様々な分野でオルドスに根を張って暮らしています。
そして、私自身もオルドスでの3年間の経験を活かして成長してきました。
今、自分ができること、それは日本とオルドスをつなぐこと。
今後、元教え子たちや他のオルドスの友人たちをパートナーとして
経済・教育・環境の各分野で日本とオルドスを結び付けていきたいと思います。
そしてもう一つ強調したいことは、「この事業は決して慈善事業ではない」ということです。
あくまで経済原則に則って進めていきたいと思います。
この事業には「与える者」「与えられる者」という一方的な立場は存在しません。
すべての人が平等の立場でこの事業に参加していただけたらと思っています。
2004年6月
青年海外協力隊OB
坂本 毅


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